ステレオ時代neo vol.2にて、元ソニー副社長、高篠静雄氏のインタビューを掲載しました。
取材の際に初代ウォークマンの試作品を見せていただきました。
井深さんが出張の時に、デンスケを持ち歩いて音楽を聴いていたので、もっと小さいヘッドホン用のカセットプレーヤーが欲しい、と言われてウォークマンが作られた、と言われています。
その際、プレスマンという小型のテレコをベースに試作した、というのは有名な話です。
そのプレスマンベースの試作というのがこれ。
もともとプレスマンはモノラルのテレコですが、ヘッドは2トラックだったとのこと。
というのもプレスマンには音声トラックとは別に、頭出し用の信号を記録するためのトラックがあったそうで、ステレオ用のヘッドが使われていたのです。
ですので、試作には好都合だったとか。
これはモノラルのヘッドホン端子を2個使ってステレオ出力にしたのでしょうか。またDC入力にはボリュームらしきものが取り付けられています。
いやあ、こんなものが残っているとは。ソニー、やっぱりすごいな。